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スキル/テクニック

01.  データが何番目にあるか調べる (MATCH関数)
02.  IFを使わない簡単な条件分岐 (CHOOSE関数)
03.  数字を切りよく整理する (切り上げる/切り下げる)
04.  「トップ5 / ワースト5」を調べる (LARGE/SMALL関数)
05.  行や列を削除したり移動しても、変わらない連番/通し番号をつける

 

06.  一部/特定の言葉を条件にして、合計値を出す
07.  複数のセル/文字を、一つのセルに簡単に繋げたい
08.  特定の文字「~~」を含むセルの数を数えたい
09.  重複を除いたデータ一覧を出したい / 1回だけ出現するデータを見つけたい
10.  数値の順位付け、ランキングを自動的につけたい

 

11.  「数値が入ったセル/データのみ」数を数えたい
12.  「0」を除いて、平均値を出したい
13.  エクセルで分数をそのまま表示したい
14.  日付のデータを「年」「月」「日」に分けたい / 年月日の一部のみを取り出したい
15.  住所から「都道府県」だけ抜き出したい

 

16.  VLOOKUPでは抽出できない、縦に整理された表からデータを抽出する(HLOOKUP関数)
17.  改行されたデータを1行にまとめて直したい
18.  「姓」と「名」を別々のセルに分ける (スペース前後の言葉を分けたい)
19.  データやリストからまとめて「スペース」を消す
20.  該当するデータからデータを抽出する (Vlookup関数)

 

21.  あるデータ項目の数を数えたい (COUNTIF関数)
22.  ある条件での合計値を出したい (SUMIF関数)
23.  合計値を出したい (SUM関数) 

データが何番目にあるか調べる (MATCH関数)

データが何番目にあるか調べる                                                           MATCH関数の使い方:初心者向けガイド

MATCH関数は、指定したデータがリストの何番目にあるかを検索し、位置を数字で表すのに役立つExcelの関数です。以下に、MATCH関数の基本的な使い方とポイントをわかりやすく説明します。

1. 基本的な構文

 
=MATCH(検索値, 検索範囲, 照合の型)
  • 検索値:検索したい値。セル参照や特定の値を指定します。
  • 検索範囲:検索するデータの範囲。
  • 照合の型:一致の種類を指定します。
    • 0:完全一致(推奨)
    • 1:以下の値(検索範囲が昇順に並んでいる場合に使用)
    • -1:以上の値(検索範囲が降順に並んでいる場合に使用)

2. 基本的な例

以下のデータを例にします。(エクセルにコピペして練習できます)

番号 商品名
1 リンゴ
2 バナナ
3 オレンジ
4 イチゴ
5 メロン
6 イカ
7 ブドウ
8 パイナップル
9 キウイ
10 マンゴー

3. 実際の使用手順

例:商品名「リンゴ」の位置を検索する

  1. 値を表示したいセルにMATCH関数を入力

    例えば、セルF2に次のように入力します:

     
    =MATCH(E2, $B$2:$B$11, 0)
    • E2:検索値。この場合E2の「リンゴ」を指定します。
    • $B$2:$B$11:検索範囲。商品名が並んだ範囲を指定します。
    • 0:照合の型。完全一致を指定します。

4. 応用例

商品名を直接入力する場合

セルF2に次のように入力して、商品名「リンゴ」の位置を検索できます:

=MATCH("リンゴ", $B$2:$B$11, 0)

5. まとめ

MATCH関数は、指定したデータがリストの何番目にあるかを効率的に検索し、その位置

を取得するのに非常に便利です。基本的な使い方をマスターすれば、多くの場面で役立つでしょう。

IFを使わないシンプルな条件分岐 (CHOOSE関数)

CHOOSE関数の使い方:初心者向けガイド

CHOOSE関数は、Excelで指定した番号に対応する値を簡単に取得するための関数です。アンケート結果など、番号に基づいて結果を表示したい場合に非常に便利です。以下に、CHOOSE関数の使い方をわかりやすく説明します。

1. 基本的な構文

=CHOOSE(インデックス, 値1, 値2, 値3, ...)
  • インデックス:指定した番号またはセル参照。
  • 値1, 値2, 値3, ...:番号に対応する値を順に指定。

2. 基本的な例

以下のデータを例にします。

例:アンケート結果に基づく表示

練習用コピペデータ

姓名 アンケート結果 評価
佐藤 健太 1 満足
鈴木 大輔 3 やや不満
高橋 翔太 2 やや満足
田中 涼 2 やや満足
伊藤 陽介 4 不満
渡辺 美咲 1 満足
山本 愛 1 満足
中村 優奈 3 やや不満
小林 さくら 2 やや満足
加藤 菜々子 4 不満

 

  1. CHOOSE関数を入力

    例えば、セルC3に次のように入力します:

    =CHOOSE(B3, "満足", "やや満足", "やや不満", "不満")
    • B3:インデックス(アンケート結果の番号)が入力されているセル。
    • "満足", "やや満足", "やや不満", "不満":インデックスに対応する表示する結果。

  結果

  C3セルに「満足」が表示されます。

4. 応用例

例:評価を表示する

セル 評価
B3 1
B4 2
B5 3
B6 4

それぞれの評価に基づいて結果を表示します。

  1. CHOOSE関数を使用して結果を表示

    C3セルからC6セルに次のように入力します:

     
    =CHOOSE(B3, "非常に良い", "良い", "普通", "悪い")
    =CHOOSE(B4, "非常に良い", "良い", "普通", "悪い")
    =CHOOSE(B5, "非常に良い", "良い", "普通", "悪い")
    =CHOOSE(B6, "非常に良い", "良い", "普通", "悪い")
  2. 結果

    それぞれのセルに「非常に良い」、「良い」、「普通」、「悪い」が表示されます。

5. 注意点

  • インデックスは1から始まる:インデックスの値は1から始まる必要があります。0や負の数は使用できません。
  • 範囲を超えるとエラーが発生する:インデックスが指定した値の範囲を超えると、#VALUE! エラーが発生します。

6. まとめ

CHOOSE関数は、簡単な条件分岐や番号に基づく結果表示に非常に便利です。複雑なIF関数を使わずにシンプルに条件分岐を実現できるため、基本的な使い方をマスターして、さまざまな場面で役立てましょう。

 

数字を切りよく整理する (切り上げる/切り下げる)

 

どんな時に使える?

 

入力された数値を切りがよい数値になるように「切り上げ/切り下げ」する

(10, 50, 100, 1000単位など)

 

 

 

切り下げの場合    :FLOOR.MATH関数

切り上げの場合    :CEILING.MATH関数

近い方向にまとめる場合:MROUND関数

 

 

例:「50」の単位で切り下げ (FLOOR.MATH関数の場合)

①C2セルに「=FLOOR.MATH(B2,50)」を入力 (詳細は以下ポイント参照)

②必要なセルまでコピー&ペースト

 

 

ポイント

・「FLOOR.MATH関数」「CEILING.MATH関数」「MROUND関数」を活用する

 ことで、「ある数値の単位」で切り下げと切り上げができる。

 

 

切り「下げ」の場合:「=FLOOR.MATH(B2,50)」

青字=切り下げの対象セル(数値が入ったセル)

赤字=切り下げの単位

B2セルが170の場合、50の単位で切り下げられ「150」になる

 

 

切り「上げ」の場合:=「CEILING.MATH(B2,50)

青字=切り上げの対象セル(数値が入ったセル)

赤字=切り上げの単位

B2セルが170の場合、50の単位で切り上げられ「200」になる

 

 

「近い方向に」切り下げ/切り上げ:=MROUND(B2,50)」

青字=切り下げ/切り上げの対象セル(数値が入ったセル)

赤字=切り下げ/切り上げの単位

B2セルが170の場合、50の単位で見たときにより近い「150」になる

 

 



 

 

 

「トップ5 / ワースト5」を調べる (LARGE/SMALL関数)

「トップ5 / ワースト5」の数値を調べる:LARGE/SMALL関数の使い方

エクセルのLARGE関数とSMALL関数を活用することで、指定したセル範囲から上位・下位の数値を簡単に調べることができます。以下の手順で、「トップ5」や「ワースト5」を出す方法を解説します。

トップ5の数値の出し方

  1. 順位付けのために、1~5まで入力しておく 例えば、セルE3からE7に「1~5」の順位を入力しておきます。

  2. LARGE関数でトップ数値を取得する セルF3に「=LARGE($B$2:$B$11, E3)」と入力します。

    • この数式は、セルB2からB11の範囲でE3の順位のトップの数値を取得します。
    • 範囲をずれないようにするために、絶対参照「$B$2:$B$11」を使用します。
  3. 順位2~5のセルまでコピー&ペーストする セルF4~F7にコピーして貼り付けます。

ワースト5の数値の出し方

  1. 順位付けをするために、1~5まで入力しておく 例えば、セルH7からH7に「1~5」の順位を入力しておきます。

  2. SMALL関数でワースト数値を取得する セルI3に「=SMALL($B$2:$B$11, H3)」と入力します。

    • この数式は、セルB2からB11の範囲でH3の順位のワーストの数値を取得します。
    • 範囲をずれないようにするために、絶対参照「$B$2:$B$11」を使用します。
  3. 順位2~5のセルまでコピー&ペーストする セルI4~I7にコピーして貼り付けます。

ポイント

  • LARGE関数とSMALL関数を活用する

    • これらの関数は、指定したセルの範囲から指定の順位(~番目)の数値を持ってくる関数です。
    • 例:=SMALL($B$2:$B$11, H3)
  • LARGE関数とSMALL関数の使い方の注意点

    • LARGE関数は大きい順に、SMALL関数は小さい順に数値を取得します。
    • 例えば、数値が小さい方がトップとなる場合は、LARGE関数とSMALL関数を入れ替える必要があります。

 

行や列を削除したり移動しても、変わらない連番/通し番号をつける

 

どんな時に使える?

削除や移動など、編集を行っても、変わらない連番や通し番号がつけられる

 

 

よくある困りごと

せっかく番号を付けたのに、編集によって番号が変わってしまい毎回やり直している

 

  

 

変わらない連番/通し番号の付け方

①連番の先頭のセルの行番号に注目。(例の場合は2)

②行番号が2の場合は「=row()-1」を入力 (考え方は以下ポイントを参照)

③番号を付けたい下部までコピー&ペーストする

 

ポイント

・ROW関数を活用する。

 ROW関数は「=row()が入力された行の番号」を出力する。

 2行目に入力すると2、10行目に入力すると10となる。

 

・つまり、2行目から1としたい場合、=row()から1を引いてあげると1となる。

 3行目から始めたい場合は「=row()-2」とする。

 

・リストの行を削除したり移動しても、エクセル自体の行位置は変わらないので、

 こうすることで、常に変わらない通し番号が付けられる。

 

・列方向では、=column()を活用することで同じことが可能。

 

 

一部/特定の言葉を条件にして、合計値を出す

どんな時に使える?

・一部の言葉を条件に合計値を出したい

 

例題:詳細な住所と売り上げが入ったリストがあるが、大阪、東京、埼玉の地域ごと

   の売上合計値を算出したい

困りごと:リストには細かい住所も入っているため、SUM関数やSUMIF関数では、

     条件としてヒットさせることが出来ない

 

 

例題の手順

①F2のセルに「=SUMIF(A:A,E2&"*",C:C)」を入力

②F3からF4までコピー&ペースト

 

ポイント

・「ワイルドカード」の機能を使う。

 条件の箇所に「E2 & "*"」とすることで、条件は「大阪*」となる。

 エクセルではワイルドカード「*」をつけることで「任意の文字を許す」となり、

 「大阪で始まる文字を条件」とすることが可能になる。

 

・条件を直接「"大阪*"」としても良いが、その場合東京や埼玉など一つずつ

 手入力しないといけないため、セルを用いた「E2 & "*"」とすることで下段の

 セルへのコピペも効率的にできる。(E3, E4と自動的に切り替わる)